ニュース2015.10.01

摂食回復支援食あいーと Sシリーズ「食パン」を発売いたしました

摂食回復支援食「あいーと®」(*1)の新ブランド《Sシリーズ》商品第一弾として、「あいーと食パン」を2015年10月1日から日本国内で一斉に販売を開始します。味、風味、食感など本物にこだわり、食べやすさだけでなく、飲み込みやすさも追求した点が特長です。均質な軟らかさなどの優れた物性を実現するために生まれたのがSシリーズです。

 

「あいーと®」は、通常の食事を摂ることが難しい方の食べる機能と栄養状態の回復を支援するための食事(冷凍食品)で、独自の技術「酵素均浸法(酵素均質浸透法)」(*2)により、食材本来の形、色、味および栄養素をそのままに保ち、舌でくずせるやわらかさに仕上げています。調理は蒸し器または電子レンジで温めるだけの手軽さです。プロの料理人による味つけをはじめ、見た目、食べやすさ、必要かつ十分なカロリーや栄養素へのこだわり、含有栄養素、アレルギー物質の詳細を公開するなど、実際に「あいーと®」を食される方の目線に立った、製薬会社ならではの配慮が尽くされています。「咀嚼力が低下した高齢者」「摂食機能が低下した方」「栄養バランスや十分な栄養摂取に不安が残る方」向けの摂食回復支援食です。

 

今回新発売の「食パン」は、「あいーと®」の持つこれまでの特長に加え、さらに均質な軟らかさなど優れた物性を実現したことが最大の特長です。本物にこだわり、食べやすさ、飲み込みやすさを追求し、《Sシリーズ》の初めての商品として販売します。

 

当社は、「摂食嚥下機能の低下した方が食べにくい食材、食べたいけれども食べられないで我慢している食材を是非とも食べられるようにしていただきたい」「暦に合わせた日本の食文化を堪能しながら、介護される方だけでなく、その家族も食事を楽しんでいただきたい」という思いで、メニュー開発を進めています。通年販売の商品のほか、これまで歳時や季節性を意識したメニューとして、「正月二段重セット」「愛知県三河産うな重」「お花見弁当」を限定商品としてそれぞれ販売してきました。

 

摂食嚥下機能の低下した方にとって、「硬い、繊維がある等で噛めない」「調理しても軟らかくならない」「骨や皮など危険がある」「誤嚥・むせ・窒息の原因になる」など食べられない食材があります。また、高齢者の窒息の原因となる食材として、「もち」「ごはん」「パン」がその代表といわれています。

 

食べにくい食材、窒息の原因になりやすい食材といわれている「パン」ですが、主食でパンが一般的になり、若者だけでなく中高年から高齢者にとっても「パン」の割合が増えてきている傾向にあります。また、当社にとっては主食商品ラインナップを充実させたいという思いがあり、「あいーと®」の利用者からは「パン」の販売に対する強い要望がありました。朝食に食パンを食べる習慣も定着し、パンの潜在需要が多く見込めるため、今回、販売する運びとなりました。「あいーと®」の主食商品ラインナップでは、「ごはん」「筍ごはん」「栗ごはん」「五目ちらし」を販売していますが、今回の「食パン」が加わったことにより、肉メニュー、洋食メニューとの組み合わせがよりいっそう楽しめます。

 

なお、「あいーと®」は2010年10月の販売開始以来、新商品開発、販路拡大を進めてきており、2015年10月からは合計41商品を提供する予定です。病院・施設向けには全国の契約代理店より購入できます(*3)。
また、個人向けには通信販売、オンラインショッピングで全国発送を行っています。


*1=「I eat」(私は食べる)という、能動的で自発的な意味を込めています

*2=食材ごとに最適な酵素を選び、圧力を変えながら注入する独自技術で、形が崩れないギリギリの軟らかさで食感も残しています。また、食材の細胞損傷が少ないので、栄養素の漏出、風味や色の抜けがなく、食材本来の栄養素、風味、色調が自然のまま保たれています

*3=全国病院用食材卸売業協同組合の加盟店および(株)スズケン、アルフレツサ(株)などの医系代理店、また国分(株)、日本アクセス(株)、三菱食品(株)などの食系の代理店