社員インタビュー
Interview


開発研究所/理学部卒
2024年入社
- 入社を決めたきっかけを教えてください
就活中、イーエヌ大塚製薬を知ったことで経腸栄養剤も初めて知りました。当時は医薬品と言えば病気を治すものというイメージを抱いており、経腸栄養剤の食事ができない患者さんの回復を助けて日常にすぐに戻れるように手助けできる医薬品という点が新鮮でした。また、私は大学院で免疫について研究しており、その中で栄養が全身の免疫及び健康に影響することを学び、経腸栄養剤は栄養摂取だけでなく治療や健康促進にも生かせるのではないかという可能性を感じ、ここで研究してみたいと思いました。そして面接や内定後の面談で、若いうちから自主性をもって研究ができそうだと感じ、入社を決めました。
- 現在の仕事内容を教えてください
現在は主に経腸栄養剤中の成分の分析法を開発しています。製剤中の成分が配合通りに分析できる手法の検討をしています。栄養剤という性質上、分析対象となる成分が多く、成分ごとに担当者が割り振られています。成分ごとに手法も機器も変わります。公定法や社内で既に確立されている手法を参考に、時に新しい手法も模索しつつ、分析条件を細かく決めていきます。製剤ごとに適した分析条件も変わりますし、同じ製剤でも一つ条件で結果や操作性が変わることがあるため、面白いです。手法が決まった後も、製剤の安定性の分析など、申請に向けた試験が今後は続く予定です。また、実験以外にも試験記録や結果に漏れや誤りがないことを確認する点検作業というものもしています。製剤の信頼性に関わる重要な業務で、やりがいがあります。
- 今まで仕事をしてきた中で嬉しかったこと・失敗したことを教えてください
嬉しかったことは、分析操作の上達を実感した時です。馴染みのない操作と初めて触れる分析機器に、始めは勝手が分からず、操作ミスもたくさんしました。しかし、上司や先輩方のアドバイス、回数を重ねたことで効率的な段取りやミスのない作業ができるようになってきました。成長を感じるとやる気につながり、次も丁寧にやろうという気持ちになります。
失敗は細かいところでたくさんあるので、苦労しているところとして時間の管理を挙げさせていただきます。学生時代にじっくり時間をかけることに慣れていたため、勤務時間で効率的に仕事をすることが求められることにギャップを感じました。実際、学生時代と同じ感覚で実験を積めすぎて遅くなってしまい、先輩方に手伝っていただいたときなどはありがたい反面、申し訳なくなりました。以降は自分の今の力量を考えて一日の仕事量を調整するよう心がけています。
- 会社のここが「好き」というところを教えてください
周りの方に頼りやすい所で、実験の進め方や日程調整などを自分で決めさせていただいており、私自身の意思をもって仕事をさせてもらえているなと感じています。ただ、わからないことやトラブルなど、周りに助けを求めたくなる瞬間がたくさんあります。そういったことも皆さんグループに関係なく助けてくださります。また、先輩方はメリハリのある方が多く、仕事は集中してテキパキとこなし、休憩中や終業後などはにこやかにお話してくださります。また、周りをよく見ていらっしゃるなとも思います。他の方が片づけをしていたら手伝ったり、困っていそうな人に気づいて声をかけるのが早かったり、声を掛け合うことが日常になっているのだと思います。
- 学生へのメッセージ
私は医薬品や医療機器など、医療に関する業界をメインに考えて就活していました。大学院で免疫の研究をするなど、元より健康に対する関心が強かったためです。希望通りに製薬業界に入社でき、学生時代とは異なる分野で研究をすることになりました。
実際に入社して感じたことが二つあります。一つ目は研究職で必要な姿勢は学生時代で十分身につけられるということです。PDCAサイクルで研究を進めるのは大学までと同じですし、報連相をこまめにすることも変わりません。二つ目は学生時代以上に学ぶことが多くあることです。私自身が現在分析を勉強中ですし、医薬品開発をする上で遵守すべき規則や法令が多くあり、それらをセミナーや書籍などで勉強中です。
入社はゴールではなく、新たなスタート。やるべきことはたくさんありますし、やれることもたくさんあります。自分が何をしたいのか探しつつ、かといって決めつけすぎず、学生生活を楽しんでください。