社員インタビュー
Interview


開発研究所/農学部卒
2022年入社
- 入社を決めたきっかけを教えてください
大学、大学院と動物実験がメインの研究を行っており、培ってきた技術や知識を活かせる仕事、を軸に就職先を選ぶ中で、医薬品を上市する上で必要な「非臨床試験」に関する仕事に興味を持ち、製薬企業やCROで働きたいと考えるようになりました。その中でイーエヌ大塚製薬は、経腸栄養剤や口腔ケア製品、あいーと等の栄養を軸とした多岐にわたる製品を有しており、食事がとれない方や食事が難しい方の栄養補給を通じて、口から食べることの喜びの提供や栄養補給による患者のQOL向上に貢献しているというところに魅力を感じました。その中でもやはり経腸栄養剤の開発によって患者の健康長寿に寄与するという点は分かりやすく社会への貢献度が高く、やりがいも大きい仕事であると感じ、イーエヌ大塚製薬製品の研究開発に携わりたいと考え入社を決めました。
- 現在の仕事内容を教えてください
動物を用いた薬理試験の試験系検討を行っています。申請試験の実施に向け、開発品目の栄養補給効果だけでなく、製剤コンセプトに沿ったメリットを主張できるような評価項目の調査、選定や試験系の構築に携わっています。その他、GLP省令やガイドラインの勉強をしつつ、安全性試験に関する業務も行っています。予備試験の試験委託業務や、その結果を踏まえた次回試験の提案等、申請試験の実施に向けて非臨床関連業務に広く携わっています。
- 今まで仕事をしてきた中で嬉しかったこと・失敗したことを教えてください
自身で試験計画や評価手法を決定して進めた実験で期待していた結果が得られた時は喜びを感じました。過去に経験のない実験手技が必要であったり、知見のない領域だったりすることもあり、不安になる場面もありましたが、条件検討の後に綺麗なデータが取得できた際には達成感がありました。
開発品目の栄養補給効果を確認する際に、そのデータから次回試験に繋がるような考察を導ける群設定としていなかった時は失敗したと思いました。得られたデータから改善点を見出し次回試験にてブラッシュアップしていくことが必要だと思うので、どんな結果が得られるかを予想すること、予想した結果となった場合に何を改善する必要があるかを予め考えた上で試験計画を立案することが重要だと感じました。
- 会社のここが「好き」というところを教えてください
基本的にやりたいことは挑戦させてくれる風土である点が良いところだと思います。試験に関して、既承認経腸栄養剤の試験系を参考に計画を立てることも多いですが、開発品目独自のメリットをアピールするために新規評価項目を追加することを提案すると、実施にあたってのアドバイスや関連情報を教えていただき、後押ししてくれることが多いのでやりたいことに後ろ向きになることがなく環境に恵まれていると感じます。自身のキャリアプランについても肯定して受け入れてくださり、その方針で進みたいのであればどういったことが今後求められるか、何を頑張ればいいか等の方向性を示してくれるので、働く上で不安になることもなく気持ちよく業務に取り組めていると感じます。
- 学生へのメッセージ
大学時代の経験を活かすことができたらと考え、製薬企業の研究職やCROを中心に就活を行っていましたが、医薬品や栄養に関する専門的な知識は全くなく、製薬という分野において戦力となれるようなスキルや知識はもっていなかったため、入社してもうまくやっていけるかという不安はとても大きかったです。しかし実際に入社してみて、自分と同じように専門外の方々が多くを占めており、セミナーや勉強会を通じて法令やガイドライン、業務に関する必要な知識を学ぶ機会は多くあったので、その点の心配はいらないと思います。また、研究職というと高度な知識と専門性が必要で難しそう、というイメージがあるかと思いますが、最初から全てをこなすことは不可能だと思います。私自身様々な経験を経て知識や技術を吸収し、できることを増やしつつ、自発的な学習で着実に専門性を高めていくことで一人前の研究員になりたいと考えていますので、もし少しでも研究職に興味があれば挑戦してみて欲しいと思います。